KAT-TUNという船を降りるということ
自分の中ではかなり気持ちの整理をつけて行ったつもりでした。
でも。
田口淳之介さんがKAT-TUNという船を降りてしまったと、初めて理解したのは今この瞬間でした。
私は、KAT-TUNとhyphenが乗っている船を降りることにしました。
人生の一部にすらしてしまっていた15年乗り続けた船にこれからも変わらずに乗り続ける強さは私にはありませんでした。
KAT-TUNさん3人はキラキラ輝いていて本当に3人が完成形のような素晴らしいステージでした。
きっと私が彼らだけをこのステージで初めて目にしていたのなら間違いなく3人が一番大好きになっていたと思えました。
でもKAT-TUNが素晴らしければ素晴らしい程。
私の悲しみがどんどん深くなっていくのです。
どこにも、いくら泣き叫ぶように探しても、KAT-TUNに田口淳之介さんはもういませんでした。
10KsはGOLDが最初の曲でした。
田口くんはたしかに海賊船には乗っていたはずのに。
オーラス、海賊船の先にガンプラを嬉しそうに飾っていた可愛い田口くん。本当に可愛くて可愛くて愛しい、と思いました。
でも今KAT-TUNという船に田口淳之介さんはどこにもいないのです。
それからも。
私が大好きで、大好きで、聴き続けて、見続けたKAT-TUNの曲に、田口さんがいることはありませんでした。
少しの足跡だけ残して…
私にはどうしても絶えられませんでした。
喜びの歌が一番好き、と言っていた田口くんも。
歌詞に合わせた振り付けをしてくれる田口くんも。
ピスフルでKAT-TUNを身体で表してくれていた田口くんも。
楽しかったー?と聞いてくれる田口くんも。
大きな丸をくれる田口くんも。
ハルカナ約束の刻む約束で十字架を切ってくれる田口くんも
腹黒天狗って言われてるのにニコニコしてる田口くんも。
亀梨くんの、上田くんの、中丸くんの話に大きな声で笑っていた田口くんも
BOUNCE GIRL でhoneyhoney見てる、と可愛くおでこに手をあててみている仕草をしてくれた田口くんも。
嬉しそうに、入口出口田口です、と言っていた田口くんも。
CHANGE UR WORLDで空へ限界を超えていく、とだれよりも空高く手を突き上げていた田口くんも
天井席にも届くように身体全体でバイバイしてくれた田口くんも。
In Factで田口、とかっこ良く書いていた田口くんも。
プレワンで流れ星を人差し指で作ってくれた田口くんも。
4Uの出だしを歌ってくれていた田口くんも
hyphenのH、と最後にやってくれた田口くんも
ネバアゲでかっこよく首を回してくれた田口くんも
そして…
RAYを踊る田口くんも。
もうどこにもいないのです。
私がずっと大切に大切に見続けた田口くんが。
KAT-TUNからいなくなってしまいました。
涙が止まりませんでした。
私のhyphenの根底にあるものはただ一つ、田口淳之介さんだったのです。
田口淳之介さん、と言う土台を失い、崩れてしまったhyphenとしての気持ちはどうやっても立て直すことが出来ませんでした。
KAT-TUNがあんなに素晴らしいステージを見せてくれているのに私が心がひきちぎれながら探し続けているのはやっぱりKAT-TUNの田口淳之介さんなんです。
こんな裏切り行為をしている私がこのKAT-TUNという船に乗り続けていいわけがない…
たかがアイドル、と思う人もいるでしょう。
でも私にとってそのたかがアイドルが、KAT-TUN田口淳之介さんが。
人生を、出来る限りの時間を、財産をかけてでも大切にしたい、宝物だったのです。
KAT-TUNという船で見せてもらった景色や思い出は私の何にも代えがたい宝物です。
でももうこれからの宝物の中にKAT-TUN田口淳之介さんはいないのです。
私は、ライブを見て初めて本当の意味でhyphenというチケットを手離し、KAT-TUNという船を今降りることが出来たのだと思います。
これからのKAT-TUNは船にまだ乗船し続けているhyphenと、これからhyphenになってくれる人達が大切にしてくれると思っています。
私にはその船は眩しすぎたようです。
KAT-TUNが、本当に本当に大好きでした。
でもやっぱり田口淳之介さんをこれからも探し続けてしまうことでしょう。
でもいない、とわかっていて探すことがこんなに苦しいものとは思いませんでした。
キラキラと輝いて見えるうちに。
田口くんと同じ時期にKAT-TUNと言う船を降りたいと思います。
私のhyphenとしての時間は、終わります。
今まで素敵な夢を本当にありがとうございました。
ほろよい悠理